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建築日誌
■長谷寺■    2004年12月23日

観音様が好きである。どうしてだか分からない。
別に信仰心が篤いわけでもなく、観音様について詳しいわけでもない。また、それほど詳しいことを知ろうとも思わない。とにかく、観音様が大好きなのである。

建築用語に「観音開き」というものがある。これは、両開きの扉のことである。左右に分けて開く扉。エロイ想像をするお方も少なくない。
なぜ「両開き」のことを、わざわざ「観音開き」と言うのだろうか? 観音様の厨子棚に多く用いられていたとする説が有力である。でもそれだったら、何も観音様に限ったことではない。法隆寺の「玉虫厨子」だって、観音開きである。面白い。要調査。まあ、それだけ観音信仰(観音ブーム)と言うものが、強烈に庶民の間に浸透していたということか?

長谷寺のことであった。坂東三十三ヶ所、第四番に位置する観音様である。ただし、古刹ではない。縁起は古いが、建物はさほど古くは感じられない。調べてみたが、良く分からなかった。建物の古さに、鎌倉長谷寺の主意があるわけではないらしい。
ここは、何度も尋ねている。どうしてだか分からない。何かに惹かれるのだろうか? でも、行くたびに新しい発見がある。いや、単に忘れてしまっているだけのことであろう。そういうものが、今回もたくさんあった。
実に生々しい石像を見つけた。男女のペアである。詳しいことはよく知らない。とにかく印象に残った。
次に「久米正雄像」である。どこと無く、志村喬に似ている。小生は芥川の大ファンである。それで、久米のことは良く知っている。もちろん、知らない人であるが。(笑)
長谷寺は、久米正雄の散歩コースであったらしい。ただそれだけだ。広告塔。これも観音様の面白いところである。
カメラのメーカーでは「CANON」が有名である。創業者が、観音様を信仰していて、はじめ「KWANON」(くゎんのん)カメラを製作したが、その後「CANON」に変えたと言う事だ。「CANON」とは「判断の基準、聖典などの意味をもつ」らしい。(CANONのHP調べ)
観音(ニアリー=)聖典。やっぱり「KWANON」カメラのほうが面白い。ちなみに小生は「MINOLTA」愛好者である。最近はコニカ・ミノルタと改名された。


生々しい石像 
生々しい石像

生々しい石像
生々しい石像

久米正雄像 
久米正雄像