雨の御堂筋。いや、雨の表参道を歩いてみた。
ワタリウム美術館を出たあと、少しばかり憂鬱な気分に陥った小生は、ここで綺麗なお嬢さんと出会った。風は強かった。けれども、ケヤキの枝はピクリともしなかった。……

と、気取ってみても仕様がない。（笑）
出会ったといっても建物であるし、しかも偶然に出会ったわけでもない。
前々から狙っていたのである。石川ひとみの「待ちぶせ」である。

と言うことで「TOD'S」である。
昨年12月にオープンしたほやほやの建物。
設計は伊東豊雄建築設計事務所。構造担当はオーク構造設計。
表参道に並ぶ、ケヤキの枝分かれした模様をモチーフにしている。

面白い構造である。
どれが柱でどれが梁か？
そんじょそこらのラーメンではない。気合が入っている。
しかも綺麗! とくれば文句なし。
同じ打放しを扱っても、ボッタさんよりはよほど苦心している。

この構造は、外壁のコンクリート部分を全て柱とする「斜め柱構造」で大臣認定を受けたらしい。
壁厚30センチ、床のボイドスラブ厚が50センチと言うから大したものだ。
どうやら伊東先生よりも、構造の先生のほうが頑張ったようだが。（笑）

打放しのファンデーションには、アクリルシリコン塗装を使用している。
シリコンといっても、加納姉妹のそれではない。
どちらかと言うと、鈴木その子のそれに近い。

さて、大変おしゃれな店であるが、何の店だろう？
小生は、建築のことはわかっても、そっちのほうはてんでダメである。
どうやら、外資系の店である。
「店先で写真を撮る変な奴がいる」と通報されては困るので、早々に退散する。
オープニング・パーティーには神田うのなんかも来たのだろうか？
加納姉妹はどうだろう。
まあ、小生には関係ないことだ。

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ファサード全景

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ケヤキとの対比

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　傘をさすお嬢さん。

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