Isidora’s Page
建築日誌
■第一赤道儀室(国立天文台)■    2005年09月19日

今日は天気が良かったので、ちょっと出かけてみた。
夕方に打合せがあるが、それまでに帰ってくれば良い。
先週のように大雨になることもないだろう。
ビールは飲めないが、まあ、近場なら問題ないだろう。……

ということで、出掛けたのは三鷹である。
三鷹の国立天文台。
ここには面白い建物があるのは知っているが、果たしてどこまで見学可能だろうか?
まあ、案ずるより生むが如し! 見る前に跳べ!
掴むものを掴んだなら、すぐに出かけたほうが良い。(笑)


電車とバスを乗り継いで、国立天文台の正門までたどり着く。
すぐに受付があり、親切なおじいさんが対応してくれた。
名前と住所を記入して、見学を申し込む。
隣のやや若い担当が、すぐさまアンケートに記入しろという。
真剣に書き込もうとしたが、「どこが一番気に入りましたか?」 的な質問形式である。
うーん、まだ見ていないのでよく分からない。
すかさずベテランのおじいさんが「これはお帰りの際で結構です」と言う。
笑った!
だが、このてのやり取りにはいつもジンと来る。(笑)
まったく、ベテランには敬意を払わなくてはいけない。

「写真をとってもいいですか?」
隣の若い人に尋ねたが「ちょっと待って!」と答えが返ってきた。
ベテランは電話をしている。
電話を終えた後、若い人が確認する。
するとベテランは、ベテランらしい申し分のない回答をする。
「ええ、職業写真でなければ結構ですよ! 中にあるパソコンも自由に使ってください。」
「いや、パソコンは使いません。壊したら大変ですし。……」
「いや、壊れるほどやわじゃありませんよ。」

どうでも良い会話だったが、小生は嬉しくなった。
見学者用のワッペンを胸に張り、小生は堂々と見学に出かけた。


第一赤道儀室。
大正10年(1921)竣工。
設計は、帝国大学営繕課である。
いうなれば、これも無名作家の作品。
でも、間違いなく設計者というものが存在する。
無名建築家は、当初これが国登録の有形文化財になるとは想像すらしていなかったであろう。……
分からないものである。
価値観とは、悠久の時を超える。(意味不明/笑)

機能美である。徹底した機能美!
余計な装飾などしなくても、天体望遠鏡という機能を満たすだけで美は成立する。
過剰でもなく、過小でもない。
建築の原点に立ち返った思いである。

中には、どうやら使われてはいないらしい、展示のための望遠鏡があった。
驚くことに、天井は円形に施された木製である。
大変な技術だ。しかも美しい!
天体望遠鏡は、小生の少年時代の憧れの的だった。

第一赤道儀室(国立天文台) 
第一赤道儀室(国立天文台)・正面外観

裏面外観
裏面外観

 内観
内観