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建築日誌
■田園調布の家(旧大川邸)■    2005年11月04日

田園調布駅舎が出たので、ついでに旧大川邸をアップしてみる。
江戸東京たてもの園内、前川國男邸のすぐとなりにある。

竣工は大正14年(1925)。
平成7年に復元される。
旧住所は大田区田園調布4丁目。
木造1階建て。
設計は、当時岡田信一郎建築事務所の主任技師であった三井道男。
なるほど、田園調布にはこんな瀟洒な建物がいっぱい建っていたのか。

目玉は寝室に面する白いパーゴラである。
寄棟造りの桟瓦葺屋根と、ドイツ下見板の外壁による和洋折衷。
しかし、このパーゴラがあることによって一気に洋風建築の雰囲気を醸し出す。
素敵である。ああ、ヨーロッパ調である!
「クイズ100人に聞きました」をやったとすれば、65人が「バラ」という単語を思い浮かべるはずだ!
「ある!あるっ!」という掛け声が聞こえてきそうだが、残念ながらバラはどこにもなかった。(笑)
(うーん、伝わらないか? ちょっとネタが古すぎた)

園内一番の人気、といっても過言ではない。
子供づれの夫婦が室内を見学していた。
しかも、何組もいる。
住宅展示場と同じ感覚で見学に来ているのだ。
そうか! そういう見方が可能なのか!
ちょっと頑張れば手に入るマイホーム。
「やっぱり注文住宅はいいよね。」なんて言葉が聞こえて来る。
一生に一度の買い物ですから、くれぐれも悪質業者にだまされないようにね。(TVを信じちゃいけないぞ!/笑)

田園調布の家(旧大川邸) 
田園調布の家(旧大川邸)外観

パーゴラ外観
パーゴラ外観

寝室内観 
寝室内観