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建築日誌
■旧日比谷公園事務所■    2006年09月02日

日比谷公園に行ったのは、何も狼の垂乳を見るためではない。(笑)
お目当てはこれである。
旧日比谷公園事務所。
春からずっと改修工事中で、もうじき完成予定である。

竣工は明治43年(1910)とあるから、相当に古い。
設計は東京市の技師、福田重義である。
施工者は未詳。
明治の初年、このあたりは陸軍練兵場があったらしく、その跡地に造られたのがここ比谷公園であるという。
明治36年6月1日。
わが国最初の西欧風公園として開園された。

この建物は、当初公園の管理事務所として建てられたもの。
その後、公園資料館として使われていたが、しばらくのあいだ閉鎖されていた。
改修工事を自己負担で実施するという条件で、民間へ一般公募。
その結果、ウエディング利用も可能な多目的ホールとしてオープンされるという。
うーむ、小生には関係ないな。(笑)

ドイツのバンガローを真似た木造建築である。
基壇部分は、玉石を積んだあと洗い落として仕上られている。
今じゃ、こういう仕上はなかなか出来ないなぁ~。

外壁も凝っていて、横羽目板と縦羽目板を組み合わせで、切妻部分は左官仕上である。
白い窓枠と白い破風板、軒先天井などなかなか牧歌的である。
手摺のかがみ板も白で、三角マークがとってもキュートである。(笑)
中へは入れないので確かではないが、どうやら半地下になっているもよう。
地下室には以前、アンソニー・ホプキンスが住んでいたと言われている。(いや、うそですよ/笑)

旧日比谷公園事務所 
旧日比谷公園事務所・全景(その1)
全景(その2)
全景(その2)
外観(その1) 

外観(その2) 
外観(その2)
半地下の窓が見える 
半地下の窓が見える
日比谷公園 
日比谷公園
花壇 
花壇
ライト風の門柱
ライト風の門柱