Isidora’s Page
建築日誌
■旧富士銀行横浜支店■    2006年11月04日

30年来の疑問がある。
あのペッパー警部は、本当に「警部」だったのだろうか? と……
なぜに青少年の非行(不純異性交遊)ごときに、わざわざ「警部」がしゃしゃり出てこなければならなかったのだろうか?
お巡りさんならまだ分かる。
♪ もしもし ベンチでささやく お二人さん
の頃でも、野暮な説教をするのは、「若いお巡りさん」と相場が決まっている。(笑)
警部の出る幕ではない。
30年間これを考え続けたが、疑問は一向に解決されない。
どうぞ、識者の見解をお待ちしております。(ぺこり)

さて、横浜銀行編はまだまだ続きます。(ペッパー警部とはなんら関係ございません、あしからず。)
どういう訳か、横浜には銀行建築がたくさんある。
いや、訳は分からないわけではないのですが、とりあえず常套句を使ってみました。(笑)
中華店もたくさんある。
銀行と中華店。
ううむ、この謎を解くために、ペッパー警部は見張っていたのだろうか? (しつこい/笑)

竣工は昭和4年(1929)。
設計は旧安田銀行営繕課。
施工は大倉土木、現大成建設である。
RC造3F建て。地下1F。

この旧富士銀行横浜支店は、旧安田銀行横浜支店でもある。(理解してくださいね)
開港以来、横浜は日本の近代化の中心地として発展し続け、その事実を裏付けるかのように関内地区には銀行建築が林立する。(マジな説明)
この頃の銀行建築は、安全・安定・安心・信頼をモットーに、堅牢なクラシックスタイルが用いられた。現在のように、銀行は倒産などするはずがなかった時代である。(違うかな?)
とりわけ、安田銀行のスタイルは、手堅いドリス式のオーダーと、縦長の半円ウインドウが特色である。
倒れるはずがない!
安心してお金を預けてください!!
ファサードは、そのように庶民に訴えている。(笑)
小樽や函館など、北海道の支店もこれとほぼ同じデザインが踏襲されている。
まあ、今で言うファミレスのチェーン店みたいなもので、どこのお店でも基本デザインは同じである。
これは、設計者としては随分楽だったろうなぁ~。(笑)

この横浜支店の特徴は、花崗岩のこぶだしを「ルスティカ積み」している外壁にある。
あたたかい!
磨きのかかった冷たい石は用いず、肌荒れした女性の皮膚のようにガサガサしているのだ。(喩えが悪いですか?)
またこれが、味があっていい!!
通好みとは、こういうことを言う。(いや、肌荒れの趣味のことではございません/笑)
現在は東京芸大の大学院映画専攻のキャンパスとなっている。
北野武教授もお目見えになるというから、好きな人は尋ねてみてください。
何でも、タケちゃんマンの格好で来るという噂です。(ウソ)

旧富士銀行横浜支店 
旧富士銀行横浜支店

旧富士銀行横浜支店

旧富士銀行横浜支店
ドリス式のオーダーと縦長の半円ウインドウ
旧富士銀行横浜支店
凹凸のある外壁の石

旧富士銀行横浜支店 
ルスティカ積みの外壁