Isidora’s Page
建築日誌
■渋谷区立松涛美術館■    2008年05月21日

前記事はちょっと走り過ぎたので、
今回は徐行運転……(笑)
ん?
やっぱり走り過ぎたかも~。(笑)
【追記】も見てね!

白井晟一の設計は、エロティックである。
30年前ならば、白井晟一といえば神様的存在だったものだが、最近では学生に尋ねてみてもピンとこないようだ。
時代は変わるもんだなぁ~。
――と、つくづく感じる今日このごろであった。
おわり。

設計:白井晟一研究所。
施工:竹中工務店
竣工:昭和55年(1980)。
RC造。
地上2階、地下2階。
【追記】
みなさま、エロティックと言うところに興味があるようなので(笑)、蛇足ながら追記します。
直接、白井晟一から聞いたわけではありませんが、この建物は確信犯的にエロスを象徴しているのです。
まず、追記した1F平面図を見てください。
図面下方向が、写真2の外観方向です。
芸術は神秘であり、その神秘を包含する美術館は聖なる母体そのものです。
観音開きとなった小さな入口は、大勢の観客を迎え入れる美術館としては窮屈過ぎて、まず違和感を覚えます。(写真6)
しかし、平面図を見ていただけるとわかるように、この細長い入口を抜けるとその奥にはブリッジがあり(第二・第三の扉)、そこをこじ開けると子宮のような神秘的な空間が広がります。(写真3)
この空間が展示室、つまり母なる空間そのものなのです。
また、このブリッジが危険な誘惑に満ちていて、数々の象徴を示しております。
下からほとばしる放射状の泉。(写真1)
真正面に見据える敏感な楕円形の核。
茫洋と屹立する線条のカーテンウォール。(写真3)
展示室へと行きつくまでの、幾重もの苦難……

ああ、白井晟一は、なんとエロティックなのでしょう!(笑)
他に、図面上部の臀部のような外壁は、周辺に閉ざされていてどこからも見ることができません。
そしてそこには、誰にも見られないようにとある仕掛けが……

注:コモモや、お子様の閲覧には、くれぐれもご注意願います。(笑)

【所在地】東京都渋谷区松濤2-14-14 グーグルマップ


松涛美術館 
写真1

松涛美術館
写真2

松涛美術館
写真3

松涛美術館
写真4

松涛美術館
写真5

松涛美術館 
写真6

正福寺地蔵堂
1F平面図