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♪黒地に　紅く　日の丸　染めて
ああ　驚いた　日の丸交通

暑かった。
今日は本当に暑かった。地獄の季節である。怒涛の季節である。
午前中打合せがあったのだが、帰路の途中、引き込まれるようにして目黒駅で下車した。
そう、あれである。あれを見るために、わざわざこの暑さの中を歩いたのだ。
太陽が呼んでいる。真紅の太陽。飛び出せ青春！
世の中には、余りにも単純存在があるものだ。

日の丸自動車学校。
設計は芦原太郎氏。かの芦原義信の長男である。
見事なシンボリズムである。
クライアントが日の丸交通だから、とにかくドデカイ日の丸を建築のモチーフとした。
分かりやすい。
建築とは、本来こうあるべきだ。（笑）

と、これ以上の解説は蛇足であるが、この建物はそれなりに周辺環境にも配慮している。世間並みの迷惑建築とは一線を画す存在なのだ。
まず、巨大な日の丸は、JR山手線からは俯瞰できるが、人通りの多い前面道路からはまったく見えないように工夫されている。
また、本来日の丸は「白地に赤」が定説であるが、そのコントラストのドギツさを控えるため「黒地に赤」を採用している。
うーん、この二点しか思い当たらない。（笑）
余りにも有名建築なので取り上げるのに躊躇したが、まあ、夏本番を前に「レッツ・ビギン！」（古い）と言う事で。……