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建築日誌
■成田山新勝寺鐘楼■    2005年11月22日

元禄14年(1701)の建立。
三重塔よりも10年早い。
派手ではあるが、まだまだ中途半端である。

軒は垂木を表わした和様である。
組物は、唐様三手先詰組。
高欄は、先をはねて隅で組んだ組高欄。
和様と唐様を織り交ぜた、いわゆる折衷様である。

鐘楼といえば、袴腰である。
ものによっては、この袴が曲線を描いているものもある。
まるでスカートである。
なぜにこのようなデザインなのか、よく分からない。
分からないが、平安時代からこの形式が踏襲されている。

女性の額の生え際にも、この「袴腰」という名前が使われているらしい。
はて? どんな形の生え際のことを言うのだろうか?
そういえば「富士額」などという呼び方もある。
浅丘めぐみの額のようで、お姫様ヘアとして一時期流行した。(笑)
天井に直付されている蛍光灯にも「逆富士」というものがある。
浅丘めぐみを逆さにしたものだ。(笑)
この逆富士、もっとも一般的だが単価も安くデザインもダサイ。
昔は隆盛を極めたものが、今では倉庫の天井などにしか使われない。

成田山新勝寺鐘楼 
成田山新勝寺鐘楼・見上げ(その1)

見上げ(その2)
見上げ(その2)

見上げ(その3) 
見上げ(その3)

見上げ(その4)
見上げ(その4)

全景
全景