■滝沢酒造■ 2005年12月7日
深谷駅前に程近い旧中山道沿いに、レンガ造りの古めかしい建物が多く残っている。
さすが煉瓦の街だけある。
ざっと一回りしただけで、沢山のサンプルが集まった。
なかなか味わい深いものばかりだが、ここではちょっと面白い建物をランダムに取り上げてみたい。
滝沢酒造。(深谷市田所町)
竣工年は不明だが、明治30(1897)年代に小川町(比企郡)から移転し、その頃から深谷の煉瓦を使って建物の建設が始まったという。
増改築の跡がめまぐるしく、煉瓦造だけではなく木造の建物や土蔵なども入り混じっている。
いや、ほんと、どこまでが滝沢さんのお屋敷なのか分からないのよ。(笑)
中山道に面した店は、杉玉のお飾りのある下屋付き町屋で、一目で酒蔵であることが分かる。
アルミサッシュやシャッターに改築されているものの、押縁下見板の外壁などなかなか渋い。
そして、何といっても煉瓦造の大煙突が圧巻である。
「菊泉」と書いてある。
2ケ月間断酒を続けている小生には、やや目の毒。(笑)
この大煙突、昭和6年の地震で先っぽがポッキリと折れてしまったらしい。
でも、ほら、ごらんの通り、今でも街のランドマークとなっている。
この上に登れば、関東平野一円が眺望出きるという。(うそ)
裏手に回ると、さらに驚くものが目に付いた。
おお! なんとオーバーブリッジである。
これは珍しい。
道路の上の渡り廊下。
原広司の梅田スカイビルも真っ青である。(笑)
煉瓦の外壁は、酒蔵である。
これはイギリス半枚積み。(長手積み)
「つるよ」と書かれている。
ん? つるよ?
はて、何のことだろう?
塀の中には、つるよさんの思い出が一杯あるのだろうか。(笑)
滝沢酒造(中山道面)
煙突のある外観
煙突拡大
オーバーブリッジ
オーバーブリッジ拡大
つるよさんの思い出(笑)