Isidora’s Page
建築日誌
■赤坂プリンスホテル旧館■    2005年12月26日

日韓併合(明治43年)、もしくは韓国併合。
韓国ではこれを「国権強奪」と呼ぶ。

と、何も歴史のおさらいをしようというのではありませんが、赤坂周辺、第2弾!です。(笑)

赤坂見附の駅を出ると、まず始めに目に付くのが、何と言っても「アカプリ」(デカプリが泊まったところ?)こと、赤坂プリンスホテルである。
地上40階建て、設計は丹下健三。
ああ、ほんとに眩しくて目をあけられない!(笑)

で、そのデカプリ、いやアカプリの真下に建っているのがこの建物。
元々は李王家の東京邸だったものである。

「赤坂プリンスホテル旧館」
竣工昭和5年(1930)。
設計は宮内省内匠寮。
木造2F建て。地下1F。

設計が宮内省内匠寮なのは、韓国併合、いや、国権強奪によって李王家が日本の皇室体系に組み込まれたためである。
まあ、しかし、この建物を見る限り日本の李王家への対応は悪くない。
むしろ、頑張り過ぎるくらいに宮内省は頑張ってしまったのだ。(笑)

赤坂プリンスホテルは、この李王家邸を引き継ぐ形で昭和30年に開業される。
この建物は、最初期のホテル本館である。
とにもかくにも複雑なデザイン。
しかしながら、センスはかなりいいので文句は言えない。(笑)
天に聳える三角屋根など、全体的にはゴシック・チューダー様式を基調としているものの、ゴテゴテといろいろな様式が折衷されている。
丸窓、チューダーアーチ、ドーマーウインドウ、円形ボウウインドウ、ステンドグラス、ハーフティンバー、ベネチア窓などなど……、まったく韓国併合どころか、万国併合のデザインである。←ここ、笑うところです。(笑)

どうやら現在は結婚式場になっているらしく、中へは入れない。
入りたい。でも入れない。
誰かこういうところで結婚式を挙げてくれればいいのにと、つい思ってしまう。
あと誰が残っていたっけ?
と、自分がまだであることを忘れている。(笑)

注:今のところ、小生にはそんな予定はございません。
深読みはいたしませんよう、宜しくお願いいたします。(笑)

赤坂プリンスホテル旧館 
アカプリ新館とのツーショット!

複雑な外観(駐車場側) 
複雑な外観(駐車場側)

円形ボウウインドウ 
円形ボウウインドウ

 車寄せ
車寄せ

パーゴラ
パーゴラ

 ステンドグラス
ステンドグラス

3連アーチのポーチコ
3連アーチのポーチコ