■旧京成電鉄博物館動物園駅■ 2006年01月16日
以前、乱蔓さんの日記で紹介された建物ですが、上野周辺のついでにちょっと取り上げてみます。
奏楽堂と国際子ども図書館との間、道を挟んでほぼ真ん中くらいに位置する。
京成電車の駅舎で、閉鎖されたのは平成9年3月だということだから、比較的最近まで使われていた駅舎である。
前は通っても、結局乗り降りしたことは一度もない。
今となっては、中が見られないのがとても残念である。
見られる時には一度も見ないで、見られなくなってから「見て置きゃよかった」と後悔する。
ああ、小生はいつもこうやって生きてきたなぁ~。(笑)
昭和6年(1931)竣工。
設計は中川俊二。
この方、どういうお方なのかよく分からない。
調べが付かないのだ。←大して調べていませんが。(笑)
どこに属していたお方なのだろうか?
この駅舎の設計が現存する唯一のものであろうか?
と、知りたいことが山ほどある。
お知り合いのお方がいれば、ぜひとも小生にご一報いただきたい。
重要参考人、いや、要調査人物としてウォンテッド!(古いなぁ~)
それにしてもこの形、どこかで見覚えはありませんか?
そうです!
東京タワーにそっくりです。(全然違うだろっ!)
……って、すいません。
一度これをやってみたかった。(笑)
で、改めて――
そうです!
国会議事堂にそっくりではありませんか!!
しかし、国会議事堂の竣工が昭和11年だから、こちらの建物の方が時期的には早い。
うーん、どうもこの辺に謎が隠されている気がするのだが、身の危険を感じるのでこれは以上は深入りしないでおこう。……(笑)
デザイン的には実に奇妙なデザインである。
頭の段々は、エジプトの段状ピラミッドを髣髴させるし、柱のオーダーはなぜか節のあるトスカナ風。
パラペットには、アステカ文明を臭わす不可解な幾何学模様のブロックが、3個一組ペアで取り付いている。
極めつけは、インディアンの羽飾りのようなアーカンサス風の唐草模様風逆フリル。(笑)
これは一体、なんだろう?
何のお呪いなんだろう?
中には、南米のミイラでも納棺されているのと言いたいのだろうか?(笑)
と、冗談はともかく、中は立派な駅のホームです。
ドームの部分は、ローマのパンテオン神殿風の出来栄えとか。
しかし、利用客がほとんどなく、ホームも短く、まあ、経営的にはかなり苦しくなった為の閉鎖でしょう。
動物園駅だけに、ぞうさんの壁画なんかもあるらしい。(花子かな?)
この土地は、元帝国博物館用地の角地であり、当時は宮内庁の管轄にあったと言う。
この下を京成電車が通るのだから、誠に以っておこがましいことである。
よって、ことの可決は「御前会議」を開いて決定されたという。
注:午前中に行う会議ではありません。天皇陛下がご出席なされる会議のこです。(念のため/笑)
どうりで、これだけ立派な駅の出入り口が出来たというわけだ。
「開かれた皇室」以前の建物だから、やっぱり閉鎖されちゃったんだね。(笑)
旧京成電鉄博物館動物園駅・正面(入口)
交差点向かい側から
正面(斜めアングル)
側面
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パラペット拡大
トスカナ風の円柱
見上げ