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赤坂に、小生の隠れ家がある。
といっても、今をときめくIT長者と違って、妾宅を持たせるだけの甲斐性は無い。
妾宅どころか、本妻の家も無い。
いや、正真正銘のヒトリモンであるから、これだけはホリエモンと同じである。（笑）

この店、どうしたって入りにくい店である。
奥まった路地の突き当たりにある、普通の家なのだ。
しかし、今どきなんとコーヒーが350円！
トーストは200円。
コーヒーは、一杯ずつサイフォンで煎れてくれる。
赤坂である。
信じがたいが、本当に赤坂なのである！（笑）

10年以上も前、小生が赤坂のお殿様のお城へご奉公していたとき、偶然この店を知った。
あの時は、とにかく周囲から逃げ回っていた。（笑）
サインをしてくれとうるさいのである。
これは事実である。
事実ではあるが、サインは色紙に書くのではなく、施工図という図面に書くのだ。（笑）

というわけで、いつもここへ逃げていた。
ここなら本当に誰も来ない。
小さな店である。
しかも中は、かなりアンチークなデザイン。（笑）
3～4人も入れば、もう一杯である。
10年前は、年老いたお母さんと娘さん（？）の二人でやっていたと記憶する。
今日行ってみると（なんと10年ぶり）、娘さん（年老いた）一人でやっているようだった。
詳しくは聞かない。
ただ、にっこりと挨拶を交わす。

小生の隠れ家。
隠れ家だから、詳しくは教えない。（笑）