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建築日誌
■日本橋■    2006年04月29日

♪ お江戸 日本橋 七つだちぃ~ 

これが、お江戸の日本橋である!
因みに大阪にあるのは「にっぽんばし」と言いいます。(笑)

子いわく「三十にしてたつ」
しかし、お江戸の日本橋は七つにして立つのだから、なんと辰野金吾もびっくり!
って、馬鹿なことしか頭に浮かばない小生です。

で、いま、揺れに揺れている日本橋です。
あまりに揺れているため、耐震強度に疑惑が出るほどです。(笑)
と、また馬鹿なことしか言いませんが、この日本橋、首都高速の高架のために伝統的な景観が失われてしまっている。
だから、高架を取り払うか、日本橋そのものをどこかへ移設しよう!
という動きがあるのです。

たまげた話です。
日本橋が埼玉へ移ったらどうなるのだろう?
仮に高架が取り払われても、軍艦ビルや豪華客船ビルがすっきり見えるだけなんですけど。(笑)
まあ、色々な利権があるのでしょうか?

この日本橋、竣工は明治44年(1911)というから相当に古い。
えっ! 江戸時代じゃなかったの? と、誰かボケを突っ込んで来てください。(笑)

設計は、なんと妻木頼黄(よりなか)である。
構造担当が誰かは分からないが、妻木は意匠を担当した。
大蔵省の妻木、建築学会の辰野と、そのバトルぶりは業界でも有名である。
前川國男と丹下健三とのバトルよりも有名である。(笑)

ルネッサンス様式の、アーチ式石橋。
長さ49m、幅27m。
でも、高架に邪魔されて、誰もこの橋を充分に眺めたことがない。(笑)
かろうじて、高架の隙間から聳える、羽根の生えたドラゴンの像くらいしか見られないなあ。
面白いことに親柱の「日本橋」の文字は、15代将軍徳川慶喜の書であるという。
獅子と麒麟は東京美術学校の製作であると言うが、はて? どれが麒麟なんだろう?(笑)
羽尾の生えたドラゴンだと思っていたのが、麒麟なのかな?

親柱(日本橋の銘) 
親柱(日本橋の銘)

薄暗い日本橋(その1) 
薄暗い日本橋(その1)

薄暗い日本橋(その2) 
薄暗い日本橋(その2)

反対側の親柱
反対側の親柱

 羽根の生えた麒麟?
羽根の生えた麒麟?