Isidora’s Page
建築日誌
■有章院霊廟二天門■    2006年05月08日

ようやくゴールデンウイークが終わった。
長いお方は9連休ということである。
いつしかゴールデンウイークは、盆や正月休みより長くなった。
海外へ飛び出すのも、この時期が一番多いのではないだろうか?
所員にも休ませないと不満がつのる。
しかし、小生は結果的に(日曜を入れて)合計2日しか休んでいない。(笑)
これでも、業界では多い方だとあきらめている。
明日提出で、今頃せっせと仕事をしている仲間がいると思うと胸が詰まる。(泣)
いやしかし、9日間も休みになったのならば「仕事をください!」と、営業に走り回らなければならないのが現状なのだが。(笑)


有章院霊廟二天門である。
と言っても知らないお方が多いのではないか?
これは港区のお殿様のお城のすぐ前にある。
すなわち、増上寺の並びにあるのだ。
東京プリンスホテルの駐車場にあり、御成門のすぐ脇にある。
大通りに面しているため、こちらの方が目に付く機会は多いと思う。
門だけではあるが、日光の東照宮に引けを取らない立派なもんで(門)ある。(ちょいジョークです)
初めは、これが御成門かと思ったが違っていた。(笑)

有章院(ゆうしょういん)とは、第7代将軍、徳川家継(1709~1716)の院号である。
すなわちここは、その家継のために建立された霊廟の門なのである。
8代将軍、吉宗が1717(享保 2)建立したものであると言う。
空襲により、この門の他は消失している。

門の形式は八脚門である。
切妻、銅板葺で、朱や金箔が今でも残っている。
すごい、かっこいい!
葵の御紋が「控えおろう~!」と、凄みを効かせている。
もう少し、ちゃんと保存すれば、それなりの名所となるのに残念である。

二天とは、てんぷらが二本のことである。
んなわけが無いが、海老天とかき揚げでは、小生は断然かき揚げ派である。(笑)
いや、「多聞天」と「広目天」を配しているから二天門なのである。
これに「持国天」と「増長天」でいれば四天王が揃う。
このお二人にお会いしたいお方は、浅草の浅草寺の二天門へ行けばお会いできます。

有章院霊廟二天門 
有章院霊廟二天門・全景

左が広目天、右が多聞天(毘沙門天) 
左が広目天、右が多聞天(毘沙門天)

敷地側 
敷地側