ん?
これは、ピサの斜塔ではありません!(笑)
☆
みなさま、大変ご無沙汰しております。
しばらくブログから離れている間に、世界は未曾有(みぞうゆう)の経済危機に見舞われました。
リーマン・ブラザーズが破たんして、バブルガム・ブラザーズがそれを踏襲(ふしゅう)したため、ブラザーズフォーの曲が頻繁(はんざつ)にラジオから流れているという噂を、某首相からお聞きしました。(笑)
えっ?
そんなくだらない親父ギャグをかまして、宗男のところは大丈夫かって?!
はい。
宗男のところは毎日のように経済危機なので、これしきのことでは大して影響はございません。
「あなたとは違うんです!」
って、これは福田さんでしたね。
いや~、経済危機、実はものすごく影響があるんですよ。(泣)
☆
さて、久し振りの建築日誌です。
このあいだ、ひょんなことから名古屋へ出かけることとなった。
名古屋へは何度も出かけているが、たいていは工場検査や製品検査で行くので、街中をぶらついたことは一度もなかった。
ヘルメットをかぶって、鉄骨にスケールをあてている写真なら山ほどあるのだが、そんなもの皆様にお見せしても仕方がない。(笑)
今回は、限られた時間の中で(限られない時間なんてないですよね)、大急ぎで名古屋の名(迷)建築を訪ねてまいりました。
まずは、リハビリを兼ねて小手調べと行きましょう。
☆
『カトリック主税町教会』(かとりっく ちからまちきょうかい)
念のため、漢字が読めないお方のために仮名を振っておきました。
これ、(しゅぜいちょう)ではなく、(ちからまち)と読むんですね。
あっ、(ちからもち)ではないのでご注意くださいね。(笑)
きっと現職総理大臣でも読めないから、ご心配はいりませんよ。
☆
礼拝堂の竣工は、明治37年(1904)。
木造平屋建て。桟瓦ぶき。
三廊式。
鐘楼は明治23年(1890)に建てられたものを、平成2年(1990)に復元。
司祭館の竣工は、昭和5年(1930)。
木造2F建て。桟瓦ぶき。
下見板張り。
いずれも、設計者・施工者不詳。
名古屋や岐阜地方に初めてカトリックを広めた井上秀斎と、フランス人宣教師ツルペン神父(禿頭かどうかは不明)とが、武家屋敷を購入して改造したのが始まりという。
☆
特徴は何と言っても、ピサの斜塔のようにぐんにゃりと曲がった鐘楼!
って、これは宗男のカメラが悪いんで、実際は上の写真のように天へ向かってまっすぐに聳えております。(笑)
一層目には一連の開口、二層目には二連、三層目には三連と、それぞれの層に見合った開口デザインを採用しているところが面白い。
こんな様式は見たことがない!
また、三層目の軒裏には化粧タル木も見られ、この見よう見まねの和様混淆(わようこんこう)には全く敬服する。
宗男は、こう言うのが大好きなのである!
ひょっとしたら、三度の飯より好きかもしれない。
って、これは絶対嘘ですよね。(笑)
しかも、飯は四度食べてるし。
☆
礼拝堂は、玄関ポーチの三連アーチと、極度に反り上がった棟が特徴。
この反り屋根、どことなく、東南アジア風な印象を与える。
もしくは、スナフキンのお家の様なメルヘンチックな感じかな?(笑)
普通、反り屋根(そりやね)とは、お寺さんの屋根のように軒先がキュンと上を向いて反っている屋根のことを言う。
この逆の屋根を「起こり(むくり)屋根」というのだが(変な想像をしないでください)、棟がこんなにも反り上がっているのは大変珍しい。
反り屋根(そりやね)だけに、「そりやね~!」って、感じのデザインである。(笑)
☆
内部は見ることができなかったが、畳敷であったものを平成15年(2003)にフローリングに改修したという。
この「そりやね~!」もその時に改修されたものか、やや古い資料を見ると屋根は普通の切妻である。
ちなみに、切妻は(きりづま)と読みます。
普通の△屋根の形を言います。
妻の爪を切るのとは違います。(笑)
司祭館は、米国産のチーク材を使用した瀟洒なデザイン。
ん?
麻生さん、瀟洒って読めますか?
これは(しょうしゃ)と読むんです。
意味は、麻生さんのような垢ぬけたセンスの持ち主のことを言います。
くれぐれも粛清(しゅくせい)と読んではいけませんよ。
粛清(しゅくせい)だと、あなたの政権が危ないですからね。(笑)
ええ?
「そりやね~!」
ですって?(笑)
【所在地】愛知県名古屋市主税町3-33 グーグルマップ
礼拝堂
鐘楼
玄関ポーチ
側面
司祭館