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水の道標

年間ベストセラー・リスト    2004.02

1946~1985、2000、2001は出版科研の統計による。1986~1999、2002は出版年鑑による。統計方法によって順位は変わる可能性がある
★ミリオンセラーは青字。(年間ベストセラーとの順位の違いは、刊行された時期やミリオンセラーまでの時間による)
2001年以降はちょっと不確か。ほかにもロングセラーでミリオンになっているものがあるのかもしれない。
1位 2位 3位 4位 5位
1945 日米会話手帳        
  360万部を売った。トットちゃんに抜かれるまで、戦後最大のベストセラーとなる本。
1946 森正蔵『疾風二十年』 尾崎秀美『愛情は降る星のごとく』 永井荷風『腕くらべ』 三木清『哲学ノート』 サルトル『嘔吐』
  『世界』『新生』など硬派雑誌の創刊ラッシュ。
1947 森正蔵『疾風二十年』 尾崎秀美『愛情は降る星のごとく』 ヴェルデ『完全なる結婚』 レマルク『凱旋門』 岩波書店『夏目漱石全集』
  2、3位は前年の6位と8位。漱石全集は桜菊書店版が前年の十位。三木清は6位に『人生論ノート』、9位に前年の4位が入っている。西田幾多郎全集を買うために岩波書店の前に徹夜の行列ができたという。
1948 太宰治『斜陽』 尾崎秀美『愛情は降る星のごとく』 レマルク『凱旋門』 吉川英治『新書太閤記』 ドストエフスキイ『罪と罰』
  以下『女の一生』『親鸞』『若きヴェルテルの悩み』『漱石全集』『復活』とすべて小説。
1949 永井隆『この子を残して』 小泉信三『共産主義批判の常識』 ミッチェル『風と共に去りぬ』 谷崎潤一郎『細雪』 吉川英治『宮本武蔵』
  8位に永井『長崎の鐘』も。
1950 谷崎潤一郎『細雪』 辻政信『潜行三千里』 ミッチェル『風と共に去りぬ』 石坂洋次郎『石中先生行状記』 大佛次郎『帰郷』
  6位『チャタレイ夫人の恋人』7位『きけわだつみの声』、4位は前年の7位。この年、チャタレイが起訴。
1951 波多野勤子『少年期』 笠信太郎『ものの見方について』 谷崎潤一郎『源氏物語』 大岡昇平『武蔵野夫人』 吉川英治『新平家物語』
  このころから実用書が上位で目立ち始める。1位は光文社の新書。以後、カッパノベルスとカッパ新書はベストセラーの常連となり、リストを眺めていると恐ろしいほどのものがある。不況を反映しての文庫本時代の到来の年。民放ラジオの開始。講談社の宣伝始まる。
1952 安田徳太郎『人間の歴史』 源氏鶏太『三等重役』 ゲイン『ニッポン日記』 川端康成『千羽鶴』 高木健夫『生きている日本史』
  1位は前年の6位、3位は前年の7位。
1953 角川書店編『昭和文学全集』 安田徳太郎『人間の歴史』 菊田一夫『君の名は』 ボーヴォワール『第二の性』 アンネ・フランク『光ほのかに』
  この頃全集ブーム。50年頃から始まる全集ラッシュで、この頃ブームが最高潮になったものか。ほかにも新潮社『現代世界文学全集』、河出書房『現代文豪名作全集』など。この全集出版は角川成功物語でもある。テレビ放送の開始。
1954 伊藤整『女性に関する十二章』 角川書店編『昭和文学全集』 筑摩書房『現代日本文学全集』 菊田一夫『君の名は』 三島由紀夫『潮騒』
  7位に伊藤整『火の鳥』伊藤整ブーム。そして出版大衆時代が決定的に。新書ブームの始まり。カッパブックス創刊。
1955 佐藤弘人『はだか随筆』 マルクス・レーニン主義普及会編『経済学教科書』 望月衛『慾望』 渡辺一夫『うらなり抄』 岡倉古志郎『財閥』
  7位『広辞苑』9位井上靖、10位石川達三。週刊新潮創刊。
1956 石原慎太郎『太陽の季節』 三笠宮崇仁『帝王と墓と民衆』 加藤正明『異性ノイローゼ』 グリン『あなたは煙草がやめられる』 フランクル『夜と霧』
  7位は『大菩薩峠』、9位は『マナスル登頂記』。芥川賞のイベント化。弟の七光。
1957 原田康子『挽歌』 深沢七郎『楢山節考』 谷崎潤一郎『鍵』 三島由紀夫『美徳のよろめき』 桑原武夫『一日一言』
  6位に田宮虎彦・千代『愛のかたみ』、10位に山崎豊子。
1958 五味川純平『人間の条件』 井上靖『氷壁』 西堀栄三郎『南極越冬記』 講談社『少年少女世界文学全集』 石坂洋次郎『陽のあたる坂道』
1959 安本末子『にあんちゃん』 読売新聞社『日本の歴史』 講談社『少年少女世界文学全集』 井上靖『波濤』 藤本正雄『催眠術入門』
1960 謝国権『性生活の知恵』 林髞『頭のよくなる本』 北杜夫『どとくるマンボウ航海記』 井上靖『敦煌』 三木徳近『人生は芸術である』
  6位『私は赤ちゃん』7位『性格』は岩波新書。10位に松本清張
1961 岩田一男『英語に強くなる本』 南博『記憶術』 謝国権『性生活の知恵』 林髞『頭のよくなる本』 松本清張『砂の器』
  この年より全集ものと単行本は分かれての集計となる。また30位までの集計がある。6位も清張。30位以内の全10冊が清張。10位に水上勉。実用書と概説書多し。「風流夢譚」により中公社長襲われる。
1962 黄小娥『易入門』 浅野八郎『手相術』 山口清人・久代『愛と死のかたみ』 山岡荘八『徳川家康』(1~19巻) 毎日新聞社『算数に強くなる』
  清張相変わらず強し。11位『野生のエルザ』、20位『ロリータ』。前年は30位以内に海外文学がなかったので、『ロリータ』の人気がうかがえる。18、19位に梶山季之、黒岩重吾。
1963 山岡荘八『徳川家康』 占部都美『危ない会社』 謝国権『性生活の知恵』 松本清張『時間の習俗』 松下幸之助『物の見方考え方』
  7位に柴田錬三郎、10位に『太平洋ひとりぼっち』、24位に戸川昌子、30位に城山三郎。
1964 河野実・大島みち子『愛と死をみつめて』 山岡荘八『徳川家康』 サトウハチロー『おかあさん』 大島みち子『若きいのちの日記』 大松博文『おれについてこい』
  7位に大宅壮一、8位に『アンネの日記』、30位以内に『ダラスの金曜日』『世界の旅』『失われた大陸』『楡家の人びと』『光る海』『砂の上の植物群』『されどわれらが日々』など。『平凡パンチ』
1965 池田大作『人間革命』1 大松博文『なせば成る』 大松博文『おれについてこい』 山岡荘八『徳川家康』 佐伯浩子『わが愛を星に祈りて』
  9位『白い巨塔』、10位『氷点』、29位『死の淵より』。ベトナムものや、金田正一『やったるで』などが特徴的。唯一の翻訳本はイアン・フレミング。そのほか中央公論社『日本の歴史』シリーズもすごい部数を売った。このころ月給四万、印税では30~40万部売り、一冊の印税が45円だった。
1966 池田大作『人間革命』2 庭野日敬『人間への復帰』 三浦綾子『氷点』 野末陳平『へんな本』 小泉信三『海軍主計大尉小泉信吉』
  6位『私をささえた一言』、9位阿川弘之『山本五十六』、12位出口日出麿『生きがいの探求』、18位吉村昭『戦艦武蔵』、19位清水一行『小説兜町』、20位以下にミヤコ喋々『女ひとり』、林謙一『おはなはん』、井伏鱒二『黒い雨』、石川達三『金環蝕』、遠藤周作『沈黙』。
1967 多湖輝『頭の体操』1 池田大作『人間革命』3 多湖輝『頭の体操』2 有吉佐和子『華岡青洲の妻』 岩田一夫『英単語記憶術』
  6位と19位も『頭の体操』3・4、7位『姓名判断』、9位吉屋信子『徳川の夫人たち』、14位竹村健一『マクルーハンの世界』、16位『スポック博士の育児書』、21位『万延元年のフットボール』、25位『怪盗ジバコ』、27位三島由紀夫『葉隠入門』
1968 池田大作『人間革命』4 佐賀潜『民法入門』 佐賀潜『刑法入門』 司馬遼太郎『龍馬がゆく』 多湖輝『頭の体操』4
  佐賀の法律シリーズはこのほか『商法』『道路交通法』『労働法』が7・9・11位となっている。12位には『三分間指圧』、6位『どくとるマンボウ青春記』。30位までに花登筐、三浦綾子、森村桂、川口松太郎、大庭みなこらの小説があり。この年まで清張作品は必ずベスト30入りを果たす。
1969 池田大作『人間革命』5 海音寺長五郎『天と地と』 小谷喜美・石原慎太郎『人間の原点』 池田大作『科学と宗教』 羽仁五郎『都市の論理』
  6位『改訂版広辞苑』、7位『赤頭巾ちゃん気をつけて』、23位『家事秘訣集』、26位『試験に出る英単語』、27位『春の雪』、30位佐藤愛子『戦いすんで日が暮れて』、29位郡司篤孝『うそつき食品』(三一書房)
1970 『日本万国博覧会公式ガイドマップ』 『日本万国博覧会公式ガイド』 塩月弥栄子『冠婚葬祭入門』 曾野綾子『誰のために愛するか』 藤原弘達『創価学会を斬る』
  7・10位高田好胤『心』『道』、9位石原慎太郎『スパルタ教育』、12位弘田三枝子『ミコのカロリーブック』、13位『原価の秘密』(ベストセラーズ)。文学では清岡卓行『アカシアの大連』、周五郎『樅の木は残った』、立原正秋『冬の旅』、富島健夫『おさな妻』、庄司薫『さよなら怪傑黒頭巾』など。
1971 池田大作『人間革命』6 塩月弥栄子『冠婚葬祭入門』 ベンダサン『日本人とユダヤ人』 塩月弥栄子『冠婚葬祭入門』続 山岡荘八『春の坂道』
  8位にシーガル『ラブ・ストーリイ』、10位に北山修『戦争を知らない子供たち』、13位『天人五衰』14位『白鳥の歌なんか聞こえない』、高野悦子『二十歳の原点』など。『冠婚葬祭入門』続々や『図解冠婚葬祭』、新章文子『四柱推命入門』、能見正比古『血液型でわかる相性』、
1972 有吉佐和子『恍惚の人』 久保継成『天の音楽』 池田大作『人間革命』7 田中角栄『日本列島改造論』 奈良林祥『HOW TO SEX』
  5位は前年の6位。6位藤田田『ユダヤの商法』、7位浜尾実『女の子の躾け方』。ほかに草柳大蔵『妻とよばるための二十八章』、羽仁進『放任主義』など。『坂の上の雲』以後、司馬遼太郎はベストセラーの常連に。『新平家物語』『ゴッドファーザー』はテレビや映画の影響。26位五木寛之『青春の門自立篇』。『ぴあ』創刊。
1973 小松左京『日本沈没』 池田大作『人間革命』8 糸山英太郎『怪物商法』 遠藤周作『ぐうたら人間学』 渡辺正『にんにく健康法』
  6・7位『ぐうたら愛情学』『ぐうたら交遊録』、8位司馬遼太郎『国盗り物語』、11位渡辺淳一『無影灯』、14位瀬戸内晴美『ひとりでも生きられる』、15位山崎豊子『華麗なる一族』、16位フォーサイス『ジャッカルの日』、19位遠藤周作『死海のほとり』、21位落合恵子『スプーン
1974 リチャード・バック『かもめのジョナサン』 五島勉『ノストラダムスの大予言』 中村紘一『食べながらやせる健康食』 池田大作『婦人抄』 曾野綾子『虚構の家』
  6位あのねのね『あのねのね』、7位『ぐうたら好奇学』、8位『ローラ叫んでごらん』(サイマル出版会)、9位高木彬光『邪馬台国の秘密』、10位小峰元『アルキメデスは手を汚さない』、18位小野田寛郎『わがルバン島の30年戦争』、19位『エクソシスト』、20位『奇門遁甲入門』
1975 司馬遼太郎『播磨灘物語』 有吉佐和子『複合汚染』 萩本欽一『欽ドンいってみようやってみよう』 ペパード『眼がどんどんよくなる』 松下幸之助『崩れゆく日本をどう救うか』
  『ブラック・ホール』『謎のバミューダ海域』などの疑似科学書、『ジョーズ』、クリスティー『カーテン』、ベリー『一万年後』、『エマニエル夫人』など映画関連の翻訳書が目立つ。小説では城山三郎が去年に引き続いて健闘し『官僚たちの夏』が29位。『青春の門』は30位。26位井上ひさし『ドン松五郎の生活』。14位『砂の器』、9位南條範夫『元禄太平記』、学研『未来への遺産』は映画テレビ絡み。
1976 村上龍『限りなく透明に近いブルー』 池田大作『人間革命』9 山崎豊子『不毛地帯』 五木寛之『青春の門堕落篇』 『革命の大河』(聖教新聞社)
  6位司馬遼太郎『翔ぶが如く』、8位城山三郎『毎日が日曜日』、9位磯村尚徳『ちょっとキザですが』、10位壇一雄『火宅の人』、11位佐木隆三『復讐するは我にあり』。横溝正史ブームと角川商法。地方小出版流通センター設立。
1977 徳大寺有恒『間違いだらけのクルマ選び』 野末陳平『頭のいい銀行利用法』 新田次郎『八甲田山死の彷徨』 池田大作『補筆人間革命』 渡辺昇一『知的生活の方法』
  5位は前年の7位。6位森村誠一『人間の証明』、7位池田満寿夫『エーゲ海に捧ぐ』9位『ルーツ』、13位三田誠広『僕って何』、15位丸谷才一『文章読本』、24位森村誠一『野性の証明』、22位庄司薫『ぼくの大好きな青髯』
1978 池田大作『人間革命』10 野末陳平『頭のいい税金の本』 有吉佐和子『和宮様御留』 五味康祐『五味手相教室』 城山三郎『黄金の日々』
  6位ガルブレイス『不確実性の時代』、7位中沢けい『海を感じる時』、10位西村寿行『犬笛』、永井路子『北条政子』20位矢沢永吉『成りあがり』、24位五木寛之『燃える秋』25位安部公房『密会』28位高橋三千綱『九月の空』29位石川達三『独りきりの世界』。野末陳平のお金の本は80年まで確実なベストセラー入り。八重洲ブックセンターの開店。
1979 和泉宗章『算命占星学入門』 和泉宗章『天中殺入門』 和泉覚『指導の泉』 長谷川町子『サザエさんのうちあけ話』 辻武寿『私の個人指導』
  6位『四季・奈津子』、7位『ジャパン・アズ・ナンバーワン』、10位松山千春『足寄より』、ライシャワー『ザ・ジャパニーズ』、五木寛之『水中花』、21位久米宏『おしゃれ会話入門』、22位渡辺淳一『くれなゐ』、23位灰谷健次郎『兎の眼』、吉行淳之介『夕暮まで』、見延則子『もう頬づえはつかない』。
1980 山口百恵『蒼い時』 五島勉『ノストラダムスの予言』 『ツービートのわッ毒ガスだ』 司馬遼太郎『項羽と劉邦』 池田大作『人生抄』
  9位『公文式数学教室』、14位『B&Bの仁義なき戦い』、16位フォーサイス『悪魔の選択』、17位井村和清『飛鳥へ、まだ見ぬ子へ』、18位小室直樹『ソビエト帝国の崩壊』、藤本義一『大人になるとき読む本』23位セーガン『コスモス』。
1981 黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』 青島幸男『人間万事塞翁が丙午』 田中康夫『なんとなくクリスタル』 『神戸ポートアイランド博覧会公式ガイドブック・マップ』 馬場憲治『アクションカメラ術』
  13位井上ひさし『吉里吉里人』、15位向田邦子『思い出トランプ』、17位笹沢佐保『明日はわが身』、19位大山のぶよ『おもしろ酒肴』、20位田原俊彦『君だけマイラブ』、22位『ビートたけしの三国一の幸せ者』、24位『たのきんライブ81』、29位ザ・ぼんち『王様の耳はロバの耳』、30位桃井かおり『うつむきかげん』。『FOCUS』創刊。トットは原書・文庫あわせて700万部であるという。『ハリ・ポタ』は一巻でこれを越えられるか。
1982 江本孟紀『プロ野球を10倍楽しく見る方法』 森村誠一『悪魔の飽食』 黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』 鈴木健二『気くばりのすすめ』 神津カンナ『親離れする時読む本』
  6位『プロ野球を20倍……』7位『続・悪魔の飽食』、8位『積木くずし』、9位写楽編集部編『日本国憲法』、10位『人類は地球人だけではなかった』、11位『チョッちゃんが行くわよ』、12位井上ひさし『吉里吉里人』、21位木村梢『功、大好き』、24位夏樹静子『Wの悲劇』、25位有吉佐和子『開幕ベルは華やかに』28位つかこうへい『蒲田行進曲』。
1983 鈴木健二『気くばりのすすめ』 穂積隆信『積木くずし』 赤川次郎『探偵物語』 『和田アキ子だ文句あっか!』 フランク『老化は食べ物が原因だった』
  6・7位も鈴木健二。9位唐十郎『佐川君からの手紙』、11位鎌田敏夫『新・里見八犬伝』、渡辺淳一『ひとひらの雪』、17位林真理子『ルンルンを買っておうちに帰ろう』、19位宇野千代『生きてゆく私』、28~30位は西村京太郎と赤川次郎。
1984 板東英二『プロ野球知らなきゃ損する』 板東英二『プロ野球これだけ知ったらクビになる』 日本フラワー技芸協会編『ソープバスケット』 赤川次郎『愛情物語』  片岡義男『メインテーマ』
  10位フォーサイス『第四の核』、18位夢枕獏『闇狩り師』、24位宮尾登美子『天璋院篤姫』30位渡辺和博『金魂巻』。野球物は江本以来いろいろと売れ、川上、広岡らもリーダーという立場から物を言う。そしてタレント本。高部知子やチェッカーズ、アナウンサーの小林完吾まで。
1985 『スーパーマリオブラザーズ完全攻略本』 アイアコッカ『アイアコッカ』 『科学万博つくば公式ガイドブック』 板東英二『プロ野球殺られても書かずにいられない』 野末陳平『わが家の確定申告』
  6位小松左京『首都消失』、7位堺屋太一『豊臣秀長』、8位高千穂遙『ダーティペアの大逆転』、14位広瀬久美子『女の器量はことばしだい』、21位北野武『たけしくん、ハイ!』。30位までに赤川次郎は4冊、西村京太郎は2冊。
1986  渡辺淳一『化身』  細木和子『自分を生かす相性・殺す相性』 堺屋太一『知価革命』 長谷川慶太郎『日本はこう変わる』 うつみ宮土里『うつみ宮土里のカチンカチン体操』
  10位に林真理子『最終便に間に合えば』。細木ブーム。小説を出版社に持ち込んだ縁からだという。
1987  俵万智『サラダ記念日』 K・ウォード『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』 安部譲二『塀の中の懲りない面々』 石ノ森章太郎『マンガ日本経済入門』 村上春樹『ノルウェーの森』
  6位に渡辺淳一『別れぬ理由』、安部はほかに7、10位。ほかに盛田昭夫、大前研一。なんともまあ……。
1988 村上春樹『ノルウェイの森』 川津祐介『こんなにヤセていいかしら』 村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』 池田大作『私の人間学』 澤地久枝『雪はよごれていた』
  6位以下芸能本多し。、シドニイ・シェルダン『ゲームの達人』
1989 吉本ばなな『TUGUMI』 吉本ばなな『キッチン』 津本陽『下天は夢か』 村上春樹『ノルウェイの森』 井上靖『孔子』
  ばななブーム。6位に『白河夜船』8位に『哀しい予感』、7位『人麻呂の暗号』、9位、『一杯のかけそば』、10位が、シドニイ・シェルダン『時間の砂』
1990 二谷友里恵『愛される理由』 盛田昭夫・石原慎太郎『NOと言える日本』 渡辺淳一『うたかた』 井上靖『孔子』 柴門ふみ『恋愛論』
  6位『真夜中は別の顔』7位『後宮小説』9位『文学部唯野教授』。
1991 さくらももこ『もものかんづめ』 ビートたけし『だから私は嫌われる』 シェルダン『真夜中は別の顔』 陳舜臣『諸葛孔明』 金賢姫『いま、女として』
  6位にシェルダン、7位が、宮沢りえ写真集、8位『ホーキングの最新宇宙論』9位小川洋子『妊娠カレンダー』
1992 さくらももこ『さるのこしかけ』 『それいけ×ココロジー』 井深大『わが友本田宗一郎』 シェルダン『明け方の夢』 笑っていいとも『タモリの、ダウンタウンも世紀末クイズ』
  8位河合隼雄『こころの処方箋』
1993 ウォラー『マディソン郡の橋』 東京サザエさん学会『磯野家の謎』 小沢一郎『日本改造計画』 中野孝次『清貧の思想』 ユン・チアン『ワイルド・スワン』
  6位は『マーフィーの法則』、7位は五木寛之『生きるヒント』、8位、さくらももこ『たいのおかしら』、10位『私は別人』。
1994 永六輔『大往生』 ウォラー『マディソン郡の橋』 浜田幸一『日本をダメにした九人の政治家』 レスラー『FBI心理分析官』 福井県丸岡町『日本一短い母への手紙』
  6位、松本人志『遺言』7位『ナニワ金融道カネと非情の法律講座』、8位シェルダン『天使の自立』、『ワイルド・スワン』『マーフィーの法則』、大江健三郎ノーベル賞受賞。それをあてこんで大江作品を計120万部増刷したらしい。
1995 ゴルデル『ソフィーの世界』 グルーム『フォレスト・ガンプ』 松本人志『松本』 松本人志『遺言』 瀬名秀明『パラサイト・イヴ』
  6位『そういうふうにできている』7位シェルダン『遺産』、柳田邦男『サクリファイス』、『続「超」整理法・時間編』『脳内革命』
1996 春山茂雄『脳内革命』 野口悠紀雄『「超」勉強法』 ハンコック『神々の指紋』 猿岩石『猿岩石日記』 ゴールマン『EQ』
  7位、石原慎太郎『弟』、立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』、『ソフィーの世界』さくらももこ『あのころ』、、ハンコック『創世の守護神
1997  渡辺淳一『失楽園』 妹尾河童『少年H』 浅田次郎『鉄道員』 堺屋太一『「次」はこうなる』 さくらももこ『この世界あっちこっちめぐり』
  『他人をほめる人けなす人』(草思社)、春山茂雄『脳内革命』など。
1998 五木寛之『大河の一滴』 大川隆法『幸福の革命』 アルベーロ『他人をほめる人けなす人』 カールソン『小さいことにくよくよするな!』 鈴木光司『ループ』
  8位に『あるある大事典』、9位に『塗仏の宴』
1999 乙武洋匡『五体不満足』 大野晋『日本語練習帳』 大川隆法『繁栄の法』 山崎豊子『沈まぬ太陽』 桐生操『本当は恐ろしいグリム童話』
  6位江藤淳『妻と私』、7位五木寛之『人生の目的』、8位西尾幹二『国民の歴史』、9位『子供にウケる科学手品』、10位『「少年A」この子を生んで』
2000 大平光代『だからあなたも生きぬいて』 ピーズ『話を聞かない男、地図が読めない女』 ローリング『ハリー・ポッター』(賢者の石・秘密の部屋) 講談社インターナショナル『これを英語で言えますか?』 辰巳渚『捨てる!技術』
  ハリポタベストセラー上位に。この前年暮からの発売だから、前年は入っていない。『経済のニュースが面白いほどわかる本』8位『太陽の法』10位飯島愛『プラトニック・セックス』
2001 ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』 ローリング『ハリー・ポッター』 大川隆法『奇跡の法』 キヨサキ&レクター『金持ち父さん貧乏父さん』 池田大作『人間革命』
  6位『話を聞かない男、地図が読めない女』7位『十二番目の天使』10位『バトル・ロワイヤル』、11位『光に向かって100の花束』、12位『新しい歴史教科書』、13位『声に出して読みたい日本語』、15位宮部みゆき『模倣犯』9.11テロの年です。
2002 日野原重明『生きかた上手』 齋藤孝『声に出して読みたい日本語』 ラミス『世界がもし100人の村だったら』 石原慎太郎『老いてこそ人生』 大川隆法『常勝の法』
  『世界一簡単英語の本』とか8、11、12位が『ハリポタ』、10位『海辺のカフカ』
2003 養老孟司『バカの壁』のほか『世界の中心で愛を叫ぶ』『トリビアの泉』などが記憶に残る。
『バカの壁』は300万部を越える。本当にバカらしい。ただのおしゃべりで2億も儲かっていいのか? 許しがたいものを感じるのは私だけなんだろうか。

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