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建築日誌
■旧日本銀行京都支店(京都文化博物館)■    2006年12月01日

そういえば、最近あまり話題に上らないが、高校の必修科目未履修問題は、その後一体どうなったのだろうか?
ネットで調べてみると、11月30日現在、熊本を除く全国674校で履修不足が確認されていると言う。
すごい数である。
受験にあまり関係のない世界史の時間を、その他の授業にあてていたというのが事の発端。
いまさら受験に関係のない授業を受けるなど、受験生にとっては相当な負担であろうが、小生はその間、世界史の先生は一体何を教えていたのだろうか?
という疑問が頭から離れない。
まさか自宅待機ってことはあるまいが。……(笑)
ああ、世界史の先生たちよ!
今こそ本領を発揮する時が来たのだ!!

と、全く関係のない枕であるが、明日からいよいよ師走である。
師走とは、師匠が走るほど忙しいと言うのが語源であるらしいが、この定義を当てはめて見ると、小生のところは年中師走である。(笑)
いや、実際走るわけではありませんが、もし走っていたならばQちゃんのように痩せてスリムな小生になっていただろうなぁ~。
と、バカな妄想に走る今日この頃。(座布団ちょうだい/笑)
QちゃんはQちゃんでも、おばけのQちゃん見たいなこの体型を、何とかカッパのQちゃん並みにほっそりとしたいもの。
いやー! 早くも来年の抱負が今出来ましたよ。(笑)

旧日本銀行京都支店。
現在は、京都文化博物館別館として復元、公開されている。
三条通の目玉物件である。
竣工は明治39年(1906)。
設計は、泣く子も黙る辰野金吾。(+長野宇平治)
煉瓦造2F建て。
施工は、日銀直営である。

辰野は日銀本店を設計した後、各地に多くの支店を手掛けている。
本店と大阪支店では、重厚なルネサンス様式に倣ったが、あまりの評判の悪さに、京都支店ではフリー・クラシックを採用した。(笑)
華やかである。
辰野式の始まりである。
新しい辰野金吾の誕生なのである。(笑)
以後、辰野はバカの一つ覚えとでも言うようにこの様式を採用する。(フリー・クラシック
まあ、安藤忠雄がコンクリート打放しに夢中になるのと、おんなじことね。(笑)

この建物、内部空間がこれまたすごい。
外観からは、想像も付かないほどのゴシックなのである。
天井は荘厳なデザイン木格子で組まれ、コリント様式の木柱で白亜の梁を支えている。
ホールの周囲には、木製のブラケットを持ち出し、ぐるりとデッキが回されている。
かっこいいのである!
おしゃれである!!
体育館みたいである!?(笑)
この日はなんだか素人さんたちの集団がコンサートを開いていた。
師走には、回廊に登ってランニングする世界史の先生が集まると言う。
って、ウソですよ。(笑)

旧日本銀行京都支店 
旧日本銀行京都支店・荘厳なデザイン木格子の天井

旧日本銀行京都支店
旧日本銀行京都支店・全景

旧日本銀行京都支店
正面玄関

旧日本銀行京都支店
白亜の梁を支えるコリント様式の木柱

旧日本銀行京都支店
玄関見上げ

旧日本銀行京都支店 
玄関斜めアングル